およそ100年前のマツダ電気時計

昨日の予告どおり、掛け時計をもう一点アップしました。やや小ぶりで厚みのあるケースのマツダ電気時計になります。

マツダ電気時計

もとは時計の下からコードが伸びていて、そこから電力の供給を受けて動いていたようですが、ムーブメントは動作していなかったため、クオーツムーブメントに交換済みです。

ケース本体は味のある黒の金属製。数字は丸みのある優しい印象の書体で、文字盤は純白となります。個人的には日焼けした文字盤も好きですが、この時計は幸いにもダメージが少ないので、じっくりお付き合いいただきながら、経年変化もお楽しみいただけたらと思います。

背面のプレートには「大井電気株式会社」とありますが、この会社は後に芝浦マツダ工業と改称。さらに東京芝浦電気に吸収され、現在の東芝へとつながります。このへんを調べてみる限り、製造はおそらく1910年代ではないかと思われます。

ムーブメントこそ交換していますが、外観的なコンディションは非常に良好です。古くて実用的な掛け時計をお探しだったお客様はぜひご検討下さい。

マツダ電気時計 掛け時計