メイソンジャーはヴィンテージの中でもコレクターがわりあいと少ないためか情報量に乏しく、詳細を把握するためには商品を集めて自力で調査しなければならない場合もある。おかげでそれなりに情報もストックされてきてはいるが、しかし在庫の方もかなりの量になっており、いいかげん販売にも力を入れていかなければ。。。
さて、少し前にカナダのCrownのヴィンテージ・ジャーをかなりの量仕入れまして、ちょっとだけわかってきたことがありました。メイソンジャーおたくの人だけどうぞお付き合いください。
Crownは1880~1960年代まで生産を続けていた、古い時代のジャーメーカー。口はガラス製の蓋を金属のリングで締めて留めるタイプになりますが、この蓋は実用性がとても高く、個人的によくオススメをしております。
で、このCrownのジャー。フロントに大きく王冠のマークが入っていまして、その下にCROWNの文字が入るデザインは普遍です。が、年代によって王冠のデザインに若干の変更がありまして、その具体的な年代がある程度わかってきました。
上の写真の3本のボトルは、左から1930年代以前、中央が1944年製、右が1947年製となっております。王冠のデザインの違いがわかりますでしょうか?
左のボトルは、王冠の周囲に小さなポッチが並んでいますが、中央のボトルには、そのポッチから王冠に向かって短く線が伸びています。さらに右のボトルはポッチが小さくなり、線が弱冠長くなっています(他にもデザインの変更点はありますが、この部分が最も目につく変更点)。
で、このデザインの変更がいつあったかという点についてですが、ポッチから線が伸びたのは1930年代のはじめ頃からで、ポッチが小さくなったのは1944年から1947年の間となります。数年の幅がありますが、ここまでが今の当店の在庫からわかる限界。このへんの情報、なにかお持ちの方がいましたら、ぜひご一報下さい。
興味のない人から見れば、ホントにどうでもいい話かとは思います。でもいざCrownのジャーを選ぶことになったら、情報は多いほど選びがいがあるでしょうし、コレクションする楽しさも広がるでしょう。メイソンジャーの品揃えだけでなく、情報量も日本一を目指して。