2000年代の後半にストリートカルチャーとして入ってきたピストブームは、ノーブレーキに対する批判や規制が入るとそれ以上は広がらず、2010年代に入るとあっという間に落ち着いて、そして定着しました。
今でも好きな人は乗り続けてるし、一周回ってもう一度ピストを組む人もいるのだそうですが、ではピストの魅力ってなんだろうと考えた時、僕は固定ギア特有のあのダイレクトな漕ぎ心地なのではないかと思う。
もちろん変速機がないがゆえのシンプルな見た目や、メンテナンスのしやすさなどもあるかと思いますが、乗ってて楽しいというのは代えがたい魅力でしょう。別にトリックしたり、スキッドしなくたっていい。のんびり漕いでるだけで楽しいし、踏ん張ってスピード出してももちろん楽しい。
そんなピストバイクの楽しさを一気に広めたのが、このFujiのFeatherというバイクでした。選択肢がまだ少なかった当時、手に入れやすい価格帯で販売されたのだから、みんな飛びついた。そのうちいろんなメーカーのピストバイクが入ってきて、選択肢の幅も広がったけど、このイエローのフェザーの前オーナーは、別のやつに乗り換えることなく、カスタムして乗り続けるという選択をしました。
ハンドルはプロムナードハンドルに、レザーグリップの組み合わせ。シートはBrooksのB17。フロントにラックを取り付け、タイヤも交換。街乗りしやすく、見た目も良い。本当にいい自転車だなあと思います。この先も大切に乗っていただける方へ。路面が濡れてなければ試乗もできます。
FUJI Feather ピストバイク