今日はウォルター・ボッセのアハティットシリーズから珍しい一品をご紹介します。愛らしいフォルムとくすんだイエローの組み合わせが絶妙で味わい深い「たつのおとしご」です。
アハティットとはドイツ語で瑪瑙(めのう)のこと。セラミックに似た原料のため、素材感もセラミックっぽいのですが、重さはさほどありません。アハティットシリーズは、ボッセがドイツのケルンにあるアハティット・シルマー社へ1958年から1961年頃までデザインを提供したものです。ボッセとアハティット・シルマー社の関係は非常に円滑で、この時期が彼の全盛期と言われています。
裏面には溝が掘ってありますので、フックなどに引っ掛けて壁掛けにしても楽しめますし、そのまま棚などに置いて飾っても良いでしょう。