微塵唐草模様の湯呑みを2種類アップしました。
どちらも似た感じの手描きの微塵唐草ですが、片方は呉須を使った江戸末期のもの、もう片方はベロ藍を使った明治はじめ頃のもので、色合いが微妙に違っています。
写真ではわかりづらいですが、手前に大きく写っている2つは江戸時代末期のもので、呉須特有の色の濃淡や、手描き特有のランダムさが味わえる一品となっております。
右上に隠れながら写っている3点はベロ藍。明治に入ると化学染料であるこのベロ藍が急速に普及し、また手間のかかる手描きにかわって印判による絵付けが広まってゆきますが、この湯呑みはちょうどその過渡期に当たるものになります。
どちらも湯呑みとしてはもちろん、酢の物や和え物などの盛り付けなど、食器としてもお使いいただけます。