メイソンジャーを選ぶ際の基準はいろいろあります。価格やサイズ、コンディションはもちろんのこと、ロゴデザイン、ガラスのカラー、蓋の形状など様々。まあデザイン的な要素が多分にある以上、かなり好みの問題にはなるわけですが、Kerr初期のSelf Sealingというシリーズのメイソンジャーは、全メイソンジャーの中でも三本の指に入るかっこよさだと思っている。
Kerrは1909年から自社での製造をはじめ(それまではIllinois PacificかHazel-Atlasへ委託)、1914年からSelf Sealingというシリーズのメイソンジャーを作り始めますが、初期のボトルにはシワやうねりといった特徴が顕著に見られます。年代的には1920年あたりまで。おそらく技術力がまだ低かったためと想像していますが、ガラスの質感という点ではむしろ大きな魅力となっています。さらに大きめの文字がバランス良く組まれていて、エンボスは高くてとても派手。ロゴが占める面積の広いこと。
ガラスの質感、ロゴマーク、それぞれで見れば、素晴らしいボトルはもちろん他にもあります。でも両方ともハイレベルなメイソンジャーというのは、他にはちょっと思い浮かばない。まあ全てのメイソンジャーを見たことがあるわけではないんですけどね。
Kerr Self Sealingの初期のボトルが1本入荷しております。コンディションすこぶる良好。ぜひご覧ください。
→ Kerr Self Sealing Mason Jar 32oz 1914~1920年代
ちなみに上の写真の手前に写っているボトルは、少しだけ銀化が見られます。ダメージと言ってしまえばそれまでですが、これの写真写りがすごく好きです。