日本の古いハンガーがアメリカのヴィンテージハンガーに比べて人気が薄いのは、単に入ってる文字が日本語だからだと思うんですが、しかし日本のハンガーにも極たまにいいのが見つかることがあります。
ご紹介する2点はどちらもスーツ用のハンガーで、下部はスラックスを掛けるのではなく、挟んで吊るすタイプ。このタイプは裾側を挟んで吊るすことでスラックスが下に引っ張られ、シワを伸ばしてくれるという利点がありますが、古いハンガーでこういった作りのものは非常に珍しいように思います。
取り分け上の写真で後ろに写ってる方は珍しく、入ってる文字こそ日本語ですが、スラックスを挟む部分の作りがとても興味深いです。挟む力は前のハンガーの方がしっかりしていますが、現在のボトムハンガーが完成するまでに繰り返された試行錯誤の賜物ではないかと。
ぜひお好きなお客様に手に取って欲しい一品です。