100年以上続く老舗Kerrの初期のメイソンジャー

Vintage Kerr Self Sealing Mason Jar

現在はBall Jarの姉妹品として細々と生きながらえているKerrブランドですが、実は100年以上続く老舗であり、かつては画期的な開発をしてきたことでも知られるブランドでもあります。そんなKerrの初期のメイソンジャーを新たに2点アップしました。

1900年代の設立当初、KerrはEconomyというブランドのメイソンジャーを販売していましたが、その頃のジャーは実のところ他社(Illinois Pacific Glassと一部Hazel Atlas)が製造を請け負っていました。1909年にようやくガラス製造工場が完成し、自社での生産がスタートしますが、初期に生産されたボトルは技術力の低さが如実に表れています。ですが、そこに大きな魅力的であって、気泡やうねりに加え、シワの入り方が非常に特徴があります。

下の写真の右手前のボトルがまさにその自社生産開始直後のモデルになりますが、波打った線はすべて製造時についたシワとなります。今では不良品というレベル。

Vintage Kerr Self Sealing Mason Jar

もう一つのジャーは「Self Sealing」の文字が小さくなった1910~1920年代頃の一品。製造技術は格段に向上していますが、それでもまだシワやうねり、気泡が見られます。なおどちらのジャーもロゴのエンボスは高く、字体は派手ですが、このへんのデザイン性も初期のKerrの大きな魅力となっております。

Kerr Self Sealing Mason Jar(1910年代)
Kerr Self Sealing Mason Jar(1910~1920年代)

Vintage Kerr Self Sealing Mason Jar