上部がシュッと広がった、日本酒用に用いられていたと思われる小ぶりなグラス。ブラックライトをあてるとグリーンに蛍光するため、おそらく戦中~戦後頃のものだろう。小学二年生の娘にこれを見せてやったら、結構喜んでくれた。
正直に言うと、こういった形のグラスは現在も販売されている。値段だって安い。じゃあどこか違う部分があるのか?と聞かれれば、ある。ガラスの質感がちょっと違うのだ。
外観上大きな歪みはないものの、小さな気泡がちらほら入っている。また横方向にうねりというかシワが見られ、なかなかに味わい深い質感をしている。
なんて言っても、結局1メートルくらい離れてしまえばわからない。ガラスの質感というだけの差。でもわざわざこのグラスを仕入れたのは、現代ものにはない「いいもの」を感じたから。
日本酒だけでなく、ウイスキーやテキーラ、ジンなどにも。