ここ数年、メイソンジャーを探しに来るお客様なんて、年間通しても片手で数えられるくらいしか来ませんが、今日は大好きなKerrのメイソンジャーを2種類アップしたので、ざっくり紹介しておきます。

メイソンジャーのメーカーであるKerrの歴史は、まずAlexander H. Kerrによって1903年に設立されたHermetic Fruit Jar Companyから始まります。設立した当初数年間はメイソンジャーの製造をIllinois PacificやHazel-Atlasへ委託していましたが、1909年に自社工場を建て、自社での製造をスタートさせます。
Kerrはその後、現在一般的に流通している薄型2ピース構造の蓋や、ワイドマウスという規格を考案し、一時はかなりのシェアを誇っていたはずですが、近年Ball社から分社化したJarden Corporationの傘下に入り、現在はBallの姉妹品という形でブランド名が残るのみとなっております。
メイソンジャーがブームだった頃でさえ、Kerrのジャーを探しに来るお客様はまずいませんでしたが、前面のロゴはなにげにグッドデザイン。そして長い歴史と業界に残した功績のわりに知名度のないこの不遇なところが、個人的に惹きつけられる理由かなと。
現時点で1910~1960年代までの数種類のKerrのメイソンジャーがありますので、ひととおり紹介させてもらいます。

ロゴにEconomyの文字が入った初期のタイプ。蓋は残っていませんが、バンドで固定するタイプのため、口はすっきりしたデザインです。
Kerr Economy Mason Jar 16oz 1915~1920年代

メイソンジャーはおおまかに16オンス、32オンス、64オンスの3サイズありますが、アメリカでは大きいサイズがよく使われてきました。なので16オンスのジャーは数が少ないわけですが、日本では16オンスが人気で、現時点で16オンスのジャーはこの1点しかありません。容量はおよそ480ml。
Kerr Self Sealing Mason Jar 16oz 1940~1950年代

底に創業者であるAlexander Hewitt Kerrのイニシャル「AHK」の文字が入ったジャー。ボトルは角の丸まったスクエアなフォルムです。
Kerr Self Sealing Mason Jar 32oz 1960年代

ロゴの「K」の右上は、たいてい「r」に届くくらいの長さがありますが、このジャーのロゴはちょっと短く、「r」に届いていません。
Kerr Self Sealing Mason Jar 32oz 1920~50年代

アメリカのメイソンジャーの口径はレギュラーとワイドの2種類ありますが、ワイドは手が入れやすいので、底まで洗いやすいというメリットがあります。にもかかわらずワイドマウスはなぜか流通量が少ない。
Kerr Self Sealing Mason Jar 32oz 1950~60年代

Kerrが自社での製造を始めたのは1909年からですが、そこから1920年頃までは技術力が低かったためか、ガラスに大きな気泡やうねりが入っているのが特徴です。さらにロゴの文字が派手でエンボスは高く、個人的にこの時代のKerrのジャーが好きでたまりません。こちらは曇りが落としきれなかったため、格安で販売中です。
Kerr Self Sealing Mason Jar 32oz 1914~1920年代


