先月は蕎麦猪口と湯呑み茶碗がまとまった数入荷したのだけれど、年代的には江戸のおわりから明治時代にかけて作られたものたち。割れ物であるこれらの品々が、使える状態のままよくもまあ100年以上も残されてきたものだと、つくづく感心します。
いや、正確に言うと、まったくダメージがなかったわけではない。中にはちょっと欠けてしまったものもあるし、完全に割れていたものも一部ある。まあ完全に割れてたものや、大きなダメージのあるものは使えないけど、ちょっと欠けてる程度のものは、そのまま廃棄してしまうには忍びない。
成形から絵付けまですべて手作業で作られていたこれらの品々は、現代の感覚からすると驚くほど手間と時間をかけて作られています。そんなものをちょっとやそっとのダメージで諦めることはボクにはできない。だからうちの自宅の食器棚には、店で販売できなかった和洋食器類が結構ある。
今回もそんな中からいくつか自宅へ持ち帰ったが、しかしすべて持ち帰るわけにはさすがにゆかないため、ダメージの軽めのものに関しては、格安で販売させていただこうと思います。こうすることによって、ダメージのない品物の価格も下げることができるわけで、ちょっとくらいの訳ありなら気にしないよという心の広いお客様、よかったらご覧になってみてください。