幕末に一層の進歩を遂げた養蚕業は、明治に入るとますます盛んになりまして、外貨獲得のための重要な産業となりました。明治末期には生糸の輸出量は中国を超え、日露戦争において軍艦をはじめとする兵器を大量に用意できたのも、まさにこういった外貨獲得努力によるもの。さらに詳しい解説はウィキペディアをご覧ください。
養蚕業はその後も1930年代まで伸び続け、研究と技術の開発が凄まじい勢いで行われましたが、そんな最中に開発された蚕の繭の雌雄を判別するための機器がこちらになります。



蚕の繭(蛹)はオスよりもメスの方が重たいため、重さの違いを利用して雌雄を判別する機器が色々作られていたそうですが、本品は重たい繭を乗せると台が回転し、繭が滑り落ちる仕組みとなっております。
大正時代のものとなりますが、木箱が付属しておりまして、コンディションはすこぶる良好。お客様から買い取らせていただいた、大変貴重な一品です。
富国式 種繭雌雄鑑別器
