割れてしまった時のためのメイソンジャー用のガラス製の蓋ストック

Kilner Jarの蓋

勉強もかねて様々な年代、ブランドのメイソンジャーを使ってきたけれど、Kilnerのジャーは特に気に入って愛用している。

1800年代から続くKilnerはアメリカのBall社よりも長い歴史を持ち、うちの店ではOriginalImprovedDual PurposeRavenheadという4タイプを揃えているけど、この中で最も古いラインとなるOriginalはかなり分厚いガラスをしていて、他とは一線を画している。

ガラスが厚ければ、すなわち丈夫でもあるわけで、「良いものを長く使おう」という信念のもとでやっている古道具屋としては、ガラスの厚さはヴィンテージのメイソンジャーを見る際の大きなポイントとしている。

いや、ガラスばかりではない。陶器製品についても古いものは分厚くてどっしりした作りものが多く、原材料費を削って作られたものにはない味と安心感を感じる。

KilnerのOriginalシリーズが作られていたのは1910年代から1940年代までで、新しいものでも今からおよそ70年ほど前の製造ということになる。70年。僕の父よりもちょっと年上だ。以前の持ち主に敬意を払いながら、このKilnerのジャーを使ってきたが、このKilnerの蓋を誤って落として割ってしまったことがある。

本当にあっという間の出来事だった。あっけなく割れてしまった。その直後、この70年という重みに胸が押しつぶされそうになった。この年代のKilnerの蓋などそう簡単に見つかるはずもなく、残されたジャー本体はしばらく棚の中に静かに佇んでいた。

でもこれって、うちのお客様にも同じことが起こる可能性は十分に考えられるわけで、いや、ひょっとすると既に同じ思いをしたお客様もいるかもしれない。ということで、Kilnerのガラスの蓋をある程度ストックしておくことにした。

Kilner以外の蓋もある程度ストックしてますので、もしお探しのお客様がいらっしゃいましたらぜひ。

Kilner Originalシリーズ用
Forster Atlas Type他イギリスのメイソンジャー用
Ball / Atlas / Jeannette用

ヴィンテージのメイソンジャー用のガラス製の蓋

ヴィンテージのメイソンジャー用のガラス製の蓋