BallやKerrの現行品のメイソンジャーに装着されている、薄い金属のディスクをリングで締めて留めるタイプの蓋は、実は1900年代の初頭から存在しますが、非常に錆びやすい素材のため、未使用でない限り捨てられてしまうケースがほとんどでした。
そこにきて亜鉛を素材としたジンクキャップと呼ばれる蓋は、錆びにくいため簡単に捨てられてしまうこともなく、今ではヴィンテージのメイソンジャーにはたいていこのジンクキャップが付属しています。
ジンクキャップは当然レギュラーマウス用とワイドマウス用の2種類が作られていましたが、メイソンジャーの生産数としては圧倒的にレギュラーマウスの方が多かったため、ワイドマウスのジンクキャップの現存数は極端に少ないのが実情です。
ということで、これまで当店ではレギュラーマウスのジンクキャップしかご紹介したことがなかったのですが、このたびようやくAtlas製のワイドマウス用ジンクキャップが、なんと1ケース(12個)見つかりました。その中から状態の良い8個を販売させていただきます。
Atlasのワイドマウスのメイソンジャーでジンクキャップが装着されていたのは、おそらく1900年代初頭~1920年代に製造されていたAtlas Special Mason以外に確認できないため、このジンクキャップが作られたのもこの頃ではないかと想像されます。年代としてはかなり古いため、コンディションもそれなりでしたが、出来る限り磨いておりますので、食品以外でしたら問題なくご使用いただけます。お探しだったお客様はぜひ!