半世紀以上もの間、ほぼ形をかえないまま世界中で愛され続けるコーヒーメーカー「Chemex(ケメックス)」。三角フラスコの口に漏斗を差し込んだようなスタイルは、まさにそれらの実験器具を使ってコーヒーを淹れていたドイツ人化学者Peter J. Schlumbohm博士によって考案されたもの。
そんなケメックスの古いモデルが久しぶりに入荷してまいりました。フォルム自体はかわっていないものの、1980年代以前に作られたものはオールドケメックスと呼ばれ、製造がパイレックス製であったり、ガラスの質感が違ったり、底に出っ張りが付いていたりと、細かな部分に現行品との違いが見られます。
特に今回入荷したものは1940~50’sに製造された、オールドケメックスの中でも古いモデルで、トップにエンボスによるマークが入っています。木枠と革ヒモは付属していませんが、まあ言ってしまえばこれらはAmazonで購入すればすむもの。本体は現存数が少なく、入手も年々難しくなってきておりますので、お探しの方はぜひ。
ちなみにケメックスは専用のペーパーフィルターを使うのが一般的ですが、ペーパーいらずで繰り返し使えるKONEやKINTOといったステンレスフィルターも、このサイズのケメックスにはご使用いただけます。
ちなみにコーヒーだけでなく、小さくカットしてフルーツドリンク作りなんて使い方もできそうですし(試したことはありませんが)、フォルムがキレイなので花瓶にしてもいいでしょう(贅沢すぎてこちらも試したことありません)。