口の形状が美しいアンティークのBall Standard Jars

Ball Standard Jar

Ballの中でも初期のラインとなるStandardシリーズのジャーが新たにが2点入荷しました。

Standardシリーズが生産されていたのは1895年~1912年までとなっており、新しいものでも作られたのは今から100年以上前。ゆえにヴィンテージではなくアンティークとなります。

このシリーズは後年のジャーとは蓋の形状が大きく違っていて、ねじ込み式ではなく、ワイヤーでおさつけるタイプでもなく、口の溝に蝋を流し、その上からガラスや金属の蓋を置いて密封するというスタイルがとられていました。そのためトップ部分は少し広がった特徴的な形をしていますが、このトップの形状こそStandardシリーズの一番の特徴であり、美しい部分と言えます。

この密封方法はBallの他のシリーズはおろか、他社のジャーにも見られないため、おそらくメリットが少なかったものと思われますが、それゆえ今となってはたいへん珍しい存在となっております。

なおBallにはStandard Jarと同じ時代に作られたBall Masonというシリーズがありまして、こちらはガラスに強いうねりが見られますが、Standardシリーズのうねりは、どういうわけかわりと控えめ。そのかわりBall Masonに比べると中くらい~大きめサイズの気泡が多く見られます。

蓋は付属しておりませんので、食べ物の保存には使えませんが、キッチンツールの収納、花瓶、キャンドルベースなどなど、それなりの楽しみ方はできます。残存数の少ない希少なシリーズとなりますので、お好きな方はどうぞお早めに。

Ball Standard Jars

※6/9追記
お客様からStandard Jarのガラスにうねりが少ないのは、ハンドメイドではなくマシンメイドだからではないかというご指摘をいただきました。ありがとうございます!このへんは改めて調べてからご報告させていただきたいと思います。

Ball Standard Jar