非常にレアなイギリスはRylands Climax Mason Jar

Rylands Climax Mason Jar

イギリスから非常にレアなメイソンジャーが届いております。Rylandsというブランドのグリーンのメイソンジャー。

Rylands Climax Mason Jar

私自身、これまでこのブランドの存在を知らず、試みにググっては見ましたが、一向に詳細がつかめず。しかしじっくりと調べまして、なんとか少しだけわかってきました。

Rylandsの正式名称はRylands Glass and Engineering Company。製造はおそらく1867年にBen Rylandsによって設立されたHope Glass Worksかと思われます。正確な年代は不明ですが、1906年の専門紙に別デザインのRylands Climaxのボトルの記事が掲載されているため、製造はこの前後10年以内で間違いないでしょう。

Rylands Climax Mason Jar

特徴は、まずそのガラスの質感にあります。大小様々な気泡が入っており、ゆがみやシワもかなり見られます。

こういった古い年代ならではの特徴を強く持ったメイソンジャーは、1800年代後半のMason’s Patentや、自社生産をはじめたばかりのKerr Self Sealingの初期のボトルにも見られますが、とろとろ具合ではRylandsにはまず及びません。

Rylands Climax Mason Jar

口はガラスの蓋を金属製のリングで締めて留めるタイプ。イギリスやカナダのメイソンジャーによく見られるもので、食べ物の保存には非常に適した構造です。

ガラスのコンディションは素晴らしく、多少の小傷や曇りを除いて気になるダメージは見られません(ただし口の欠けや、一点だけガラスの蓋に割れがあるものがあります)。

ガラスのカラーはグリーンですが、BallのStandard JarBall Masonシリーズに見られるシーグリーンに比べると、より鮮やかな色味となっております。

パソコンやスマホの画面では、なかなかガラスの質感や色味の素晴らしさが伝わりづらいかとは思いますが、メイソンジャーや古いガラスがお好きなお客様はぜひご覧ください。

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