現行品としておそらく最もよく見かけるBallやKerrといったブランドのメイソンジャーの蓋は、ペラペラの薄い金属製の蓋と、それを押さえつける金属製のリングというペア構造となっています。このタイプの蓋はもともとKerrが1900年代の初頭から採用していましたが、すぐに錆びてしまうため処分されてしまうケースが多く、古いメイソンジャーで見かけるケースは少ないです。
かわりに古いメイソンジャーによく装着されているのが、ジンクキャップと呼ばれる銀色の亜鉛製の蓋。この蓋は内側にミルクガラスの円盤がはめ込まれていて、蓋を閉めるとメイソンジャーの口はこのミルクガラスの円盤で塞がれる形となります。そのため衛生的に使うことができるわけですが、さらに亜鉛は鉄のような赤い錆びを生じないため、実用性の高さから非常に長い期間、製造され続けました。
ただ残念ながら赤錆びのかわりに白錆びは生じるという点と、内側のミルクガラスの内側に錆びなどが溜まってしまう点がネックになり、実用できるケースは少ないのですが、今でもたまに箱に入ったまま未使用の状態で残されているケースがあります。それがこちら。
未使用品 Ball Zinc Caps
https://item.rakuten.co.jp/sho-zo/0071004/
未使用といっても保管時についた小傷や表面のくすみはありますが、ただジンクキャップは製造が終了してから数十年が経過しており、年々その数を減らしていますので、古いメイソンジャーをコーヒー豆やお菓子などの保存に実際に使って楽しみたいという方はぜひ。
ちなみにサイズはレギュラーマウスサイズなので、Ball社以外のメイソンジャーであっても、レギュラーマウスなら装着が可能です。