ShenangoやSyracuseといった大手メーカーの作る陶磁器製品はコレクターも多く、バックスタンプを見れば製造年代がある程度特定できますが、ダイナーマグで知られるVictorに関しては、具体的な年代のわかる資料が残されていません。そこで当店では、実際のバックスタンプと残っている資料から、おおまかな年代を推測しています。
残念ながら、今のところかなりおおまかな推測となっていますが、新たなことが分かるたびに更新してゆければと思っておりますので、ご参考までに。
1.第二次大戦頃
第二次大戦中の1940年代にU.S.NAVY用に作ったウォッチマンズマグおよび軍隊向けに作ったボウルに使われている、インクによるスタンプ。
2.戦後~1960or1970年代
インクスタンプの次に登場する、凹みをつけたスタンプ。ブルー・グレーなどの古いモデルやホワイト、ベージュ、グリーンラインのマグ、そしてボウルに見られます。
3.1960or1970年代~1980年代前半
1960~1970年代頃から使われるシンプルな字体のスタンプ。ホワイト、ベージュ、グリーンライン、ブラック、ブラウン系のマグカップに使われています。
4.1980年代後半
中国製のコピー商品への対抗策として「MADE IN U.S.A.」の文字が加えられたスタンプ。1980年代の中頃から工場が閉鎖する1990年前後までの数年間使われ、ホワイトやグリーンラインで確認されています。