Victorのマグカップはそれなりに数を扱い、統計もとれてきているので、年代による微妙な作りや色味の違いなど、把握できている点は多いです。しかし、ごくたまにイレギュラーなものがあるからおもしろい。ブラウンの色味の違いとか、ずば抜けて重量のある個体があるとか、数を扱うことではじめてわかったことが、これまでにもいくつかありました。
そして今回はじめて紹介させてもらうのが、底のスタンプは後期なのにカラーは前期というホワイトのマグカップの個体群。通常後期のものは、やや色づいたあたたかみのあるオフホワイトカラー(上の写真向かって左)なんですが、稀に前期のような真っ白に近い個体が見つかることがあるんです。
上の写真の中央に写っているのがそれで、まあ写真ではちとわかりづらいかとは思いますが、正確にはややくすんだグレイッシュなホワイトカラーとなっております。
実はこのグレイッシュな個体は、グリーンラインのマグにも見つかってまして、色味だけでなく、ラインの太さも前期のものに似ていることがわかりました。ということは、後期の中でも初期に作られたものなのかな?
ここまで興味のあるVictorファンのお客様もそういないとは思いますが、大雑把な説明ですので、わかりづらい点などありましたらお気軽にご質問下さい。
下の写真、左が通常の後期のマグカップで、右がグレイッシュな後期のマグカップになります。