島田硝子の八角瓶と遠い日の記憶

島田硝子の八角瓶

小学校二年生のある日、教室に最後まで一人残って何かをしていた時に、ふと担任の先生が現れて、笹飴をわけてくれた。笹に包まれた、うすべったい飴。学校でお菓子を食べるというワクワク感が、一層おいしさを引き立ててくれたように思う。

島田硝子の八角瓶。蓋の取っ手がちょっと珍しい形をしているんだけど、これを見た時、遠い日の記憶が蘇ってきた。うすべったくてトロンとした質感は、まさに笹飴だ。

現代のガラスの容器みたいにパッキンなどは付いていない。だから湿気って困るような食べ物は保存できないけれど、使い道はいろいろある。それより、こういう質感のガラスのものを普段使いできるというのが何より楽しいんだ。

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島田硝子の八角瓶