パテントマークがエンボスで入ったPyrex製オールドChemex

Pyrex Chemex

オールド・ケメックスの中でも特に古い、エンボス入りのケメックスが久々に入荷しました。サイズの小さなCM-1やエンボス入りのケメックスは本当に数が残っていないようで、激しく希少です。

ケメックスはドイツ人化学者Peter J. Schlumbohmによって1941年に発明されたコーヒーメーカー。ドリッパーとサーバーが一体化した独特のフォルムで、発明から半世紀以上を経た現在も基本的なデザインは同じまま販売が続けられています。ただし年代によって細かな仕様は異なりまして、オールドケメックスと呼ばれる1980年代以前のものはPyrex社が製造、1970~1990年代頃まではドイツでも製造されていました。

今回入荷した個体は木枠は残っているものの、革ヒモは欠損しているため、AMAZON等でご購入いただくか、もしくはバンダナなど布を巻いてお使いいただくのも個人的にはオススメです(木や革を気にせず洗いやすいです)。

見た目の上では現行品とほとんどかわりませんが、職人によるハンドブロウ(手吹きガラス製法)のため、ガラスには気泡やシワが入り、見た目の上での味わいがあります。さらにガラスは厚手の作りをしているため重量があり、マシンメイドの現行品と比べると、しっかりした作りという印象を受けます。ガラスの状態は前回入荷したものよりも良く、多少の小傷は見られるものの、さほど気にならないレベルです。おそらく使用期間はそれほど長くはなかったのでしょう。

コーヒーを淹れる際はケメックス専用のペーパーフィルターを使うのが一般的ですが、ペーパーフィルターを定期的に購入する手間をかけたくない場合は、繰り返し使えるKONEやKINTOといったステンレスフィルターも、このサイズのケメックスにはご使用いただけます。なおコーヒーメーカー以外にも、ピッチャーとして自家製サングリアやフルーツウォーターなどを入れてもいいでしょう。

Pyrex Chemex CM-3(2~8CUP)1940~1950年代
https://item.rakuten.co.jp/sho-zo/pyrex-chemex-cm3-2/

Pyrex Chemex