吹きガラスによる古い金魚鉢が入荷しました。
形はなんの変哲もない感じですが、年代的には大正~昭和のはじめ頃のものと思われます。江戸時代の金魚鉢は磁器製の容器だったため、金魚は上から見て楽しむものでしたが、明治以降、ある程度の強度をもったガラスの製造が可能になり、大正に入るとガラスの金魚鉢として庶民にも普及するようになったそうです。
高さが27cmほどある本品は、この手の金魚鉢としてはかなり大きめの一品。形は寸胴で、口は巻いてあります。ガラス内部には気泡やシワの見られる味のある質感で、ヒビや欠けのないとても良い状態を保っています。ただし底に擦り傷があるのと、内底に落としきれない曇りがございますので、ご了承下さい(水をはると曇りは消えます)。
水槽としてはもちろん、花瓶やドライフラワーのディスプレイに、テラリウムのベースに、あるいはイルミネーションライトを入れても楽しめるかと思います。