Ball Masonシリーズの年代による比較

Ball Masonシリーズ

入荷してから時間が経ってしまいましたが、Ball Jar初期のモデルとなるBall Masonシリーズについて、在庫が増えるにつれていろいろと比較ができるようになりまして、その結果わかってきたことがありましたので、ご紹介したいと思います。

Ball Masonシリーズの製造期間は1898~1914年までと、さほど長くはありませんでしたが、この間、ボトルの形状はかなり変化し、ロゴマークも途中で一度変更がありました。

Ball Mason Jars

上の写真、左から
1900~1910年の製造
1900~1910年の製造
1907~1910年の製造
1909~1914年の製造
と一応は言われております。

ロゴマークは、左2つが1896~1910年のタイプ、右2つが1910~1923年のタイプですので、これを加味すれば製造期間はさらに絞られます。しかし、そうすると右から2つ目のモデルは1910年にしか製造されていなかったことになるわけですが、それはおそらくありえないので、1907~1914年の間くらいと考えておくべきかなと思っています。きちんとした資料が残っていない100年前の製品のことなので、製造年代については前後数年の幅をみておくべきでしょう。

ボトルの形状については、一番左の寸胴に近いフォルムから、だんだんと肩のラインがなだらかに伸びてゆき、最後に大幅なデザインの変更が見てとれます。ちなみに最後の一番右のモデルは、この後に登場するPerfect Masonシリーズと形がそっくりですが、Perfect Masonシリーズがこのモデルをもとに作られていることは間違いないでしょう。

それから古いボトルにはシワや気泡、うねりといった、古いガラスならではの特徴が見られますが、おもしろいことに古ければ古いほどこういった特徴が強いというわけではありません。

気泡に関しては、左3つのボトルには大きめのものが入っている場合が多いのですが、シワやうねりといった特徴は、シリーズ最後期である一番右のボトルに強く見られます。

ちなみにシワやうねりは、KerrやAtlasの初期のボトルに非常に強く見られる特徴となっていて、質感を重視されるお客様にはこのへんをよくオススメしていますが、Ball Mason最後期のボトルもそれらのブランドのボトルと同等レベルの質感を持ち合わせています。

このへんは写真ではちょっと伝わりにくいので、店頭で直接見て確かめていただくのが一番なのですが、シワやうねりの度合い、それから商品ごとの比較など、お電話やメールでご質問いただければ可能な限り詳しくお応えしますので、気軽にご質問いただけたらと思います。

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